FXを始めたての方は「スプレッド」についてしっかりと考えたことはありますか?
スプレッドは売値と買値の差のことを指します。
非常に小さな値なんですが、スプレッドを軽視することはおすすめできません。
この記事では、スプレッドの上手な付き合い方を紹介したいと思います。
会社選びで迷っているという方も、トレーダータイプ別にFX会社をおすすめするので是非参考にしてください。
スプレッドとは?FXの基礎中の基礎
スプレッドとは、FX会社に支払う手数料のようなものです。売値と買値の差がスプレッドの値になります。
下の画像だと赤い四角で囲ってある部分がスプレッドです。
単位はpipsなので0.27pipsがスプレッドです。
スプレッドは通貨ペアで異なるだけでなく、FX会社によっても違います。
この会社ではドル円のスプレッドが0.27pipsでも、他の会社では0.5pipsということがあるのです。
スプレッドは会社選びのポイントとして外せない要素のひとつです。
FX会社はスプレッドから利益を得ている
そもそもスプレッドがなぜ発生するかというと、スプレッドはFX会社の利益なるからです。
会社を経営していくにあたって、どんな会社も利益は生み出さなければなりません。
スプレッドが発生するのは仕方がないことなのです。トレード毎にわずかな手数料を払っていると捉えることもできますね。
微々たる値でも何万人もの利用者がいればそれなりの額になるのは想像できます。
まさに、塵も積もれば山となる精神!ですね。
スプレッドを軽視すべきではない理由とは
利益が塵も積もれば山となるのと同様に、コストだって塵も積もれば山となるのではないでしょうか。
これがFXのスプレッドを軽視すべきではないと考える理由です。
気がついたらスプレッド分のコストが積もりにつもって意外に大きめな山となっていた・・・なんてことは避けたいですよね。
「もし、0.1pipsでもスプレッドが低い会社でトレードしていたら、年間2万円も浮いてたじゃんT0T」
なんて後悔しないように、今からスプレッドを意識して会社を選んでおきましょう。
スプレッドを意識する≠スプレッドの狭い会社を選ぶ
成功している多くのトレーダーが、スプレッドのことを理解し意識してトレードしています。
ここで覚えていてほしいのが、スプレッドの上手な付き合い方=スプレッドの狭い会社を選ぶこと・・ではないということです。
では、スプレッドの上手な付き合い方に迫る前に、スプレッドがトレーダーにどの程度影響をあたえるのか、今一度確認してみたいと思います。
スプレッドの総額を計算してみよう
利益や損失の額の方が圧倒的に大きいので、スプレッドの総額を今まで気にしたことがないというかたもいらっしゃるでしょう。
人によっては驚きの結果になるかもしれませんね。
トレード環境
利用しているFX会社のトレード条件
-
- 1万通貨から取引可能
- ドル円のスプレッドは1pips
トレードタイプ
-
- 毎日ドル円で1万通貨取引を一回
→週間営業日は5日間
→週間取引量は5万通貨
→5万通貨×4週=月間取引量は20万通貨
1ヶ月のスプレッド合計
20万通貨に生じるスプレッドは20pips
円換算すると、月間取引コストは2000円
以上の例では、20pips分を余計に稼がなければ利益は生まれないということになります。
-2000円スタートという考え方でもいいと思います。
もしも、トレードタイプが同じで0.3pipsのスプレッドの会社で取引していたなら月間トータルコストは6pipsで済みます。600円分ですね。
スプレッドの影響がいかほどのものか、なんとなくイメージできたでしょうか?
それでは、トレーダータイプ別におすすめのFX会社を紹介していきます。
オススメの低スプレッドFX会社
低スプレッドで信頼できるFX会社を紹介したいと思います。
まずは、どのような人が低スプレッドの会社を選ぶと良いのかを確認していきましょう。
低スプレッドの会社と相性がいいトレーダーは?
スプレッドの狭い会社をおすすめしたいのは以下の方たちです。
- 月間損益がマイナスの人
- スキャルピングトレーダー
- 一日一回以上取引するデイトレーダー
月間損益がマイナスの人
負けているトレーダーに大切なのは、継続してトレードできる環境を用意することです。
FXの世界では短期間で勝てるようになる人もいれば、五年目にしてようやく勝てるようになる方もいます。
必要経費を抑えながらトレードを継続するには、低スプレッドの会社がオススメとなってきます。
もちろん勝てるようになったあとでも、コストを抑制できている環境の方が望ましいですよね。
スキャルピングトレーダーと1日1取引はするデイトレーダー
スキャルピングトレーダーの人は、トレード回数が多い分スプレッドの影響を受けやすいです。
また1日1回以上の取引をするのであればデイトレーダーの方でもスプレッドを意識した方がいいでしょう。
スキャルピング
1回のトレードの利確幅は1〜20pips程度。回数を重ねて利益を増やすトレードタイプ。ポジション保有時間は数分から数時間程度であることから、短期トレードとも言われる。
デイトレード
1回のトレードの利確幅は10〜100pips程度。1日に数回トレードをする人もいれば1週間に1日程度の人もいる。
値幅や保有時間によっては「スキャルピング寄りのデイトレード」「スイング寄りのデイトレード」などと言われることもあり、スキャルピングとスイングトレードの中間域である。ポジション保有時間は数時間〜おおかた24時間以内であることから中期トレードとも言われる。
スイングトレード
1回のトレードの利確幅は50pips~500pips程度。1回のトレード多くの値幅をとることが特徴。ポジション保有時間は1日〜数年であることから長期トレードとも言われる。
低スプレッドなFX会社4選
驚愕の0pips! ネオモバ
会社名 | SBIネオモバイル証券(公式サイト) |
スプレッド |
1~500通貨の場合 ドル円:0pips ユロ円:0.4pips ユロドル:0.3pips
501〜1000通貨の場合 ドル円:0.2pips ユロ円:0.4pips ユロドル:0.3pips
1001〜10000通貨の場合 ドル円:0.2pips ユロ円:0.5pips ユロドル:0.8pips
10001通貨〜300万通貨の場合 ドル円:0.3pips ユロ円:0.6pips ユロドル:0.9pips |
特徴 |
通貨量によってスプレッドが変動する珍しいタイプ。1000通貨以下の取引であれば圧倒的なコストパフォーマンス。 1通貨から取引可能。Tポイントカードのポイントでトレードできる。 |
どんな人にオススメ? |
少ない資金で始めたいトレーダー。 リアル口座に慣れたいトレーダー。 1000通貨以下のスキャルピングトレーダー。 |
ドル円0.1銭!ユロドル0.2銭!FXTF
会社名 | ゴールデンウェイ・ジャパン(公式サイト) |
スプレッド |
ドル円:0.1pips ユロ円:0.4pips ユロドル:0.2pips |
特徴 |
ドル円が0.1pips、ユロドルが0.2pipsと全体的にかなりの低スプレッド。 また世界中に利用者がいるチャート分析ツールのMT4を利用できるのも魅力。 MT4は自分の好みのチャートをカスタマイズすることで自由度のたかい分析が可能となる。 FXTF独自のインディケーターを好きなようにDLできるが、よくわからないという方も、先輩トレーダーが設定した定型チャート(いくつかのインディケーターがピックアップされたもの)を利用できるので滑り出しはスムーズ。 |
どんな人にオススメ? |
チャート分析の環境をよりよくしたいトレーダー。 ドル円・ユロドル・ユロ円・豪ドルなどを扱うトレーダー。 |
気軽にFXを始められる!LIGHTFX
会社名 | トレイダーズ証券【LIGHT FX】 (公式サイト) |
スプレッド |
ドル円:0.2pips ユロ円:0.3pips ユロドル:0.3pips |
特徴 |
スプレッドが低いだけでなくスワップポイントにも期待できるのが LIGHT FX の強み。スキャルピングにもスイングにも優しい。 取引ツールは、高機能なアドバンスドタイプと、初心者でも扱いやすいシンプルタイプがあるので、勉強したての人でも安心。 |
どんな人にオススメ? |
自分のトレードタイプが定まっていないトレーダー。 複数のトレードタイプを掛け持ちしたいトレーダー。 |
FX初心者に人気のDMMFX
会社名 | DMM.com証券(公式サイト) |
スプレッド |
ドル円:0.2pips ユロ円:0.5pips ユロドル:0.4pips |
特徴 |
口座開設数80万を突破した、人気の会社のひとつ。 最近では、郵送受け取り不要の「スマホでスピード本人確認」によって即日からトレードが可能に。顧客のストレスを減らしていく姿勢は随所に伺える。LINEで質問サービスもいち早く取り入れた。 「取引通信簿」でトレードパフォーマンスを客観視できるのも魅力。 |
どんな人にオススメ? |
取引通貨単位は1万通貨からなので20万円以上の資金がある人。 大手の安心感・良質なサービスのもとで取引したいトレーダー。 |
高スプレッドでもオススメできるFX会社
続いて、高スプレッドでもオススメできる会社を紹介していきたいと思います。
高スプレッドの会社と相性がいいトレーダーは?
- ポジションを1日以上保有するスイングトレーダー
- スワップポイント狙いのトレーダー
高スワップであるかが重要
スワップポイントとは2国間の金利差から生じる利益のことです。原則として毎日受け取ることができます。(その日のうちに決済したポジションは対象外)
金利差によっては損失になることもあるので、長期的なポジション保有の場合はスワップポイントを意識した取引を心がけましょう。
スイングトレーダーもスワップポイント狙いのトレーダーも、高いスワップポイントがえられる通貨を取引することで、スプレッドのコストを上回る利益につながる可能性があります。
1日以上ポジションを保有するトレーダーは、高スワップの会社で取引できるとよいでしょう。
高スプレッドでもオススメできる会社
南アフリカランド71円!LIGHTFX
会社名 | トレイダーズ証券【LIGHT FX】 (公式サイト) |
スワップ |
南アフリカランド円:71円 メキシコペソ円:71円 トルコリラ:21円 2020年9月14日時点 |
特徴 |
スプレッドが低いと先ほど紹介したLIGHTFX。 スワップポイントも高いので全てのトレーダーがお世話になれそう。 |
どんな人にオススメ? |
自分のトレードタイプが定まっていないトレーダー。 複数のトレードタイプを掛け持ちしたいトレーダー。 |
まとめ
スプレッドはトレード時に発生するコストのようなものです。
できるだけコストを抑えて、気兼ねなくトレードを継続できる環境を今からつくっておきましょう。
個人的には取引通貨量の縛りがなく低スプレッド&MT4利用可のFXTFがオススメです。長く使える口座となると思います。