酒田五法というのは、江戸時代に米商売で富を築いた男、本間宗久が生み出したローソク足ベースのテクニカル分析法です(・o・)
ローソク足のパターンを見て、トレンドが転換するか継続するか判断できるというものです。必ずパターンが一致するわけではないですが、知っておいた方が戦力アップすること間違いなしですよ(*゚▽゚)ノ
酒田五法の全てを覚えようとすると大変なので、このくらいまでは知っておいた方がいいというものだけを集めました。
酒田五法は大きく分けると以下の2つに分けられます。
- トレンド転換を教えてくれるもの
- トレンド継続を教えてくれるもの
今日はトレンド継続のサインについてまとめてみました。
ローソク足が形成されるまでの動きやトレーダーの心理を想像しながら、理解していきましょう。
転換のサイン集はこちら↓
酒田五法|ローソク足のパターンからトレンド転換を察知するローソク足の基本の形
この表の名前を用いて説明していきます。陽線は赤・陰線は青です。
それではいきますー(*゚▽゚)ノ!
トレンド継続のサイン
黒三兵 重要
売りサイン
昔の陰線が黒だったことから黒い三つの兵に例えて黒三兵と呼ばれています。日足などの上位足でこのパターンが出現したら、1時間足などの下位足では下降トレンドとなりますので、順張りで仕掛けられます。
赤三兵 重要
買いサイン
日足などの上位足でこのパターンが出現したら、1時間足などの下位足では上昇トレンドとなりますので、順張りで仕掛けられます。
下げ三法 / 戻り売り 重要
売りサイン
三法とは「売り・買い・休み」のことです。下げ三法とは下降トレンド中の休みを意味します。
現代でいうと、戻り・調整などと呼ばれる動きですね。相場はN字を描きながらトレンドを形成して行くので、下降トレンドの継続が見込める形です。戻り売りができる局面ですね。
上げ三法 / 押し目買い 重要
買いサイン
現代でいうと、押し目・調整などと呼ばれる動きですね。相場はN字を描きながらトレンドを形成して行くので、上昇トレンドの継続が見込める形です。押し目買いができる局面ですね。
下値遊び
売りサイン
下降後に5本以上の小さなローソク足でもみ合いとなり、その後にもみ合い幅を下抜けて陰線が出現することです。下降トレンド転換サインの、鍋底や陽線5本などに似ているので、もみ合い中にポジションを持つのは危険です。しかし、陰線が下抜けると、損切りの売り注文や新たな売り勢の参入などによって相場が伸びやすいのでチャンスでもあります。
上値遊び
買いサイン
上昇後に5本以上の小さなローソク足でもみ合いとなり、その後にもみ合い幅を上抜けて陽線が出現することです。上昇トレンド転換サインの、団子天井や陰線5本などに似ているので、もみ合い中にポジションを持つのは危険です。しかし、陽線が上抜けると、損切りの買い注文や新たな買い勢の参入などによって相場が伸びやすいのでチャンスでもあります。
下降トレンド中の二つ星三つ星
売りサイン
同事線や短いローソク足のことを酒田五法では星と言っています。小さいローソク足が、2つ3つ並んでいる場面のことを二つ星三つ星と言います。
分岐点となりそうな局面でもありますが、下降トレンドで急下落した後、二つ星三つ星が現れ、更に次のローソク足も陰線ならば、トレンドは継続となり追撃売りの局面となります。
上昇トレンド中の二つ星三つ星
買いサイン
分岐点となりそうな局面でもありますが、上昇トレンドで急上昇した後、二つ星三つ星が現れ、更に次のローソク足も陽線ならば、トレンドは継続となり追撃買いの局面となります。星を足がかりにして上昇して行く可能性が高いです。N字を書けなかった押し目のようなものです。
下放れタスキ
売りサイン
「下放れ」というのは、窓を開けて下方向にローソク足が形成されることです。「タスキ」というのは、窓を閉めるように価格が戻ることです。この画像でいうと陽線がタスキの役目をしています。窓開け前の価格と、窓開け後の価格を繋ぐことからタスキと呼ばれます。
下降トレンド時に、下放れした後の陽線(タスキ)は大暴落の前兆と言われています。窓を完全に否定する陽線が出ないということは、買い勢が売り勢に太刀打ちできないということです。
上放れタスキ
買いサイン
上放れは上方向に窓を開けることですね。そして、窓を閉めるように価格を戻した陰線がタスキとなります。
上昇トレンド時に、上放れした後の陰線(タスキ)は上昇が加速することを示唆しています。この陰線は押し目のようなものです。
以上です。他にもありますが、なかなか見かけないパターンですので割愛しています。
このパターンが出たら必ずトレンドが継続すると捉えるのではなく、トレンド継続の可能性が高まったと捉えるといいと思います。反対方向のポジションを持っていたら念のために撤退しとくといった感じですね。
5パターンですのでちゃちゃっと覚えちゃってもいいですね。
実際のチャートを見ながら、パターン探しをしてみてくださいね〜。